生きるということ

みなさま、あけおめです。
今日は更新記録というより、久々に単なるコラムです。

なっつはお風呂に入っているといろいろ考えます。
お風呂っていろいろ考える良い場所なんですが、メモをとるにはちょっと・・・な場所ですね。(笑)

さて、気持ちを切り替えて真面目に。

最近地球規模で異常現象が続いていますね。
でもそれは人間側から見たら異常なだけで、地球をはじめとする宇宙は常に生きているんですよね。

人間を中心とて考えるから「異常」とか「正常」とかなるわけで。

地球からしてみれば「お前達、好き勝手に石油掘り起こして使ってみたり、俺の(マザーアースっていうぐらいだから私の?)お腹の上に地雷埋め込んだり、ドンパチやったり。挙句いろいろ作ったわいいけど要らないからって土ほじくり帰して埋めてんじゃないわよ。私にどうしろっていうのよ!!!」って。

実際はすごーーーく怒ってるのかも知れませんよ?

人間と共通の言語がないからって地球は喋らないとかっていうのは人間の勝手で驕りなのかも知れませんよ?

まあ発想が飛躍しすぎ。SFチックといわれてしまえば、それまでですが。

人間がどんなに知恵を働かして一生懸命になった所で堤防は崩れるし自然の驚異には叶わないってことは、小学校の社会科の時間で皆さん習いませんでしたか?

大人になると・・・、あまりに平和ボケしていると・・・、人間本位で生きていると・・・、忘れてしまいがちなんですよね???


さて、東京をはじめとする関東が震災にみまわれたら大変だなどとマスコミは最近煽っています。

確かに、この世の中に100%絶対なんていえるものはないのではないかと私は考えます。でもそのかわりに、今までが今までだから周期的に考えて来なきゃおかしいって考えもどうかと思います。

だって地球は生きてるんでしょう?

私は渋谷で生まれて渋谷で育ちました。
正確に言えば、幼稚園から小学校5年生の2学期までは調布市で育ちました。
埼玉県と世田谷区と杉並区と小金井市に住んでいたことも少しだけあります。
でもそれは私の人生の中のほんのちょっとです。
しかも、そんなに流転しているのは家族の中でも私だけです。

人生の五分の1から五分の1.5ぐらいでしょうかね。渋谷区以外で過ごしたのは。
(計算苦手なので、これであってるのかな?:笑)

よく皆さん私のことを「すごい都会っ子ですね」っておっしゃいます。
正直悪い気はしません。

でも、はっきり言って両親は田舎の出身です。

両親ぐらいの世代ですと昔は兄弟が6人7人なんてざらでしたよね。
口減らしだとか、戦後で家の苦労を考えてとか、皆いろいろな事情があり、東京へやって来るのです。まあ、単に都会に憧れてっていう人もいるでしょう。

でも憧れだけでやっていける場所ではないのですよね、この東京は。

私の両親は二人とも跡取りではないので長男が亡くなってしまえば甥っ子・姪っ子の家となり、帰る故郷も亡くなるのです。

もちろん私にも故郷なんてありません。

東京に2代、3代暮らしている東京っ子や江戸っ子の人たちとは訳が違うのです。

代々東京に暮らすお能の方でも「東京なんで田舎者の集まりよ」なんて、なかなか粋なことを仰っていましたが。東京なんてそんなものです。

志を決めて、この土地で自分達の新しい家庭を築こうと必死で生きてきた両親の意気込みはそれはそれは半端なものではありません。子供の頃は気づきませんでしたが、今となってはよくわかります。

私に実家はありますが、それは故郷と呼べる程のものではありません。
私の部屋もありません。帰っても居心地が悪く自分の家へ帰るとほっとします。もはやお客さんのような感じです。

私もまた東京っ子一代目として、この渋谷で生きていこうという決意をしたのです。

でもそれまではどこか地方へ行ってしまいたいだとか、外国へ住んでみたいだとか、いろいろ考えましたし、今でも時々想像します。

私は渋谷区に区民税・都民税・固定資産税まで長年に渡って払って来ています。渋谷区と東京都にずいぶんと貢献しているわけですね。まあそのぶん区のスポーツセンターを利用できたり、松涛美術館で絵画を習えたりと恩恵にも与ることができるわけですが。

ですから東京に住んでいるとか、23区に住んでいるからといっても何の苦労も無しに現在の快適な生活を手に入れた訳ではないのです。

今が快適と思えるのは、自分自身でそうしようと日々努力してきたからです。

東京にかかわらず、きっと、皆さんもそうでしょう?

隣の芝生は青く見えますよね。
東京生まれの東京育ちのあなたなんかに、私の気持ちなんかわかるわけないわよ。などと意味のわからない嫉妬を受けたこともありました。

帰る故郷のあるあなたに私の気持ちはわからないわよ。(泣)なんて時もありますけれど。


さてさて、テーマは地球環境の異変でした。
異変というより、災害に備えてなのですが。

私の住んでいる所は近所付き合いがありません。それを持とうとしてもかなり困難です。実家はファミリータイプの家なのでそうでもないのですが。私の所はちょっと・・・です。

いつ災害が来てもおかしくないし、来ないかも知れないし。
一人でいればいるだけ、いろいろと考えます。まあ家族を持ったら持ったで守るものが増えてそれはそれで考えるのでしょうけれど。

でも今の世の中どこにいても100%安全ということはないのですよね。
もし将来何かが起こっても私はこの町を捨てることはできないのではないかと思うのです。それはここがどんなに薄汚れて汚染されたとしても、私の心の故郷であることに変わりがないからなのです。


私がもしもっと静かな東京以外の町で生まれ育っていたらどうなんでしょうね。
やっぱり私はその町を愛し誇りに思うのではないかな・・・と思いますが。

でも、もしもや、〜したらの話をしても、想像はできないので。

私はこの町を愛し、この町に根を張って必死に生きている自分が今は好きです。


もっと素敵でよい町があるのかも知れないけれど、この町を離れられないのはそういった理由があるからかも知れませんね。

生きるって大変だけど、本当にいろいろと学ぶことがあるのだなあと近頃つくづく考えます。